「とりあえず大手に入って3年で転職」「最初はベンチャーで経験を積んで2年目で動く」など、転職前提で新卒入社する考え方が若手で広がっています。戦略として成立するのか、リスクは何かを整理しました。
転職前提入社の現状
33.8%
大卒3年以内離職率
厚生労働省・令和4年3月卒
約4割
企業が第二新卒を新卒より評価する割合
労働政策研究・研修機構
+17.1万円
転職後の平均年収増加額
マイナビ転職動向調査2024年版
大卒の約3人に1人が3年以内に離職しており、転職前提で動くことが珍しい選択肢ではなくなっています。
転職前提で入社するメリット
戦略として有効に機能する場面
- 大手企業で基礎研修・名刺ブランドを獲得してから動ける
- 業界知識・ビジネスマナーを最初の会社で習得できる
- 新卒採用枠でしか入れない企業を経由できる
- 20代のうちに業界・職種を変えやすい
- 「第二新卒」評価を獲得できる
転職前提のリスク
想定外の落とし穴
- 「いずれ辞める」という意識で業務に身が入らず、評価が下がる
- 3年経って動こうとしたら市場環境が変わっていた
- 最初の会社でスキルが身につかず、転職市場で評価されない
- 転職先のリサーチを怠ると同じ問題を繰り返す
- 入社直後にギャップを感じて1年目で動かざるを得なくなる
戦略として機能させるための条件
転職前提を成功させている人には共通点があります。
| 条件 | 具体的な行動 |
| 明確な目的を持つ | 「最初の会社で何を学ぶか」「次にどこに行くか」を入社前に決めておく |
| 本気で業務に取り組む | 転職前提でも目の前の仕事に成果を出す。それが次の評価につながる |
| 計画的にスキルを獲得 | 業務以外でも資格取得・副業・勉強で市場価値を上げる |
| 市場の動向をウォッチ | 転職エージェントに登録して市場感覚を保ち続ける |
| 退職タイミングを見極める | 2〜3年目の第二新卒の枠で動く |
転職前提でない方がいい人
「とりあえず大手」「親が安心するから」など、自分の意思ではなく周囲の期待で選んでいる場合、転職前提が機能しにくい傾向があります。3年我慢する間に心身を消耗するリスクが大きくなります。
逆に、明確に「最初の会社では○○を学ぶ」「次は○○業界に行く」と言える人は、転職前提で入社しても成果を出しやすいです。
よくある質問
転職前提で入社することは企業にバレますか?
入社時点では基本的に分かりません。ただし業務への取り組み方や態度から「長く働く気がない」と感じられると評価が下がります。在籍中はその会社で成果を出すことに集中する方が、結果的に転職にも有利です。
転職前提でも新卒の研修は受ける価値がありますか?
あります。大手企業の新卒研修は体系的なビジネスマナー・業界知識の習得機会で、転職後にも活かせる基礎になります。研修期間中の業務態度が評価されることもあります。
転職前提だと罪悪感を感じるのですが?
3人に1人が3年以内に転職している現代では、転職前提も一般的な選択肢です。罪悪感より「最初の会社で何を学ぶか」「次にどう活かすか」に意識を向ける方が建設的です。
本記事は2026年3月時点の情報です。最新情報は各サービスの公式サイト・公的機関をご確認ください。本サイトはアフィリエイトリンクを含みます。