退職代行を使おうとしたとき、「これは非常識なのでは」「問題になるのでは」という不安が頭をよぎることがあります。ここでは法的な観点とデータで整理します。
退職は労働者の権利です
民法627条では「労働者はいつでも退職を申し出ることができ、2週間後に退職の効力が生じる」と定められています。退職代行はこの「申し出」を代行するサービスです。会社が同意しなくても、2週間後には法的に退職できます。
企業側はどう受け止めているか
15.7%
大企業のうち退職代行による離職を経験した割合
東京商工リサーチ「退職代行に関するアンケート調査」2025年
61%
退職代行利用者のうち20代が占める割合
マイナビ「2025年版退職動向調査」
32.3%
大卒就職者の3年以内離職率
厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」令和7年発表
大企業の6社に1社が退職代行を経験しており、人事担当者の間では「ありえる手続き」として認知が進んでいます。利用者の6割が20代で、特に入社1年未満での利用が年々増加しています。
退職代行を使うことは違法ではないのか
退職代行を使うこと自体は何も違法ではありません。ただし、代行業者の種類によって「できること・できないこと」が変わります。
| 種類 | できること | 注意点 |
| 弁護士法人直営 | 退職の意思表示・有給交渉・損害賠償対応・残業代請求 | 料金が高め |
| 労働組合直営 | 退職の意思表示・有給消化・残業代交渉 | 費用と機能のバランスが良い |
| 一般企業 | 退職の意思表示のみ | 交渉行為は非弁行為になる可能性がある |
当サイトでは、労働組合または弁護士法人が直接運営するサービスのみを掲載しています。一般企業が運営するサービスは、交渉行為が弁護士法に抵触する可能性があるため除外しています。
「非常識」と言われたら
退職代行を使うことを非常識と感じる人がいるのも事実です。ただし、大企業の6社に1社が既に経験している状況を考えると、「非常識」という評価自体が変わりつつあります。退職後に再び接点を持つ可能性が低い会社に対して、どう思われるかを過度に気にする必要はないと考えます。
退職代行を使うメリット
- 上司と直接話さずに退職できます
- 引き留めや嫌がらせを回避できます
- 有給消化の交渉を任せられます(労組・弁護士法人)
- 精神的な負担を大幅に減らせます
よくある質問
退職代行を使うと転職活動に影響しますか?
採用選考において退職代行の利用を調べる手段はなく、使ったかどうかは採用担当者にはわかりません。退職理由の説明をきちんと準備することが大切です。
退職代行を使ったことは履歴書に書く必要がありますか?
書く必要はありません。退職代行は退職の手続きの手段であり、それ自体は職歴には関係ありません。
新卒でも退職代行を使っていいですか?
使えます。勤続年数に関係なく退職の権利は保障されています。
本記事は2026年3月時点の情報です。最新情報は各サービスの公式サイト・公的機関をご確認ください。本サイトはアフィリエイトリンクを含みます。